衝撃的すぎた…

今日のギアスは魅入りました。ＣＭ無くなればいいとさえ思いましたから。けど、またみてギアス！の後の00のＣＭは無くなっては困ります。新しい情報がないかとガン見してるくらいですし。
内容は、何となく予想してたとおりでした。雑誌の各話あらすじを読むと、少し分かりますし。


最初に一言。
ロロへ。

ボロ雑巾と言ってゴメン。

ナナリーを探せ！って叫ぶルルーシュ。指揮官としてはどうだろうというセリフ……ですけれど、彼がどれほど妹を愛していたかを見てきた以上は、そんなことも片隅に追いやられそうです。何て言うか……彼を構成する最も大切な部分が欠けてしまった、そんな風です。
そもそも、ルルーシュはナナリーのための平和な国を作ろうと、そのために騎士団を作り上げたと言っても過言ではなくて。カレンも心配してたけど、C.C.があんな状態な上にこれっていうのはキツイものがある気がします。戦う理由が少しずつ減っていくわけですから。

ブリタニアから人が来るのは知っていましたが、まさか兄上様直々に……とは思っていませんでした。もっと別の、下っ端みたいな人が来るのかなとか思ってました。けど出てきたのは大物で…あぁマズイって感じでしたよ。ルルーシュは精神的に大ダメージくらってたから…ね。あの兄上様は強いから……。
そんな兄上様は、フレイヤについて、どう思っているんでしょうか……。

フレイヤを発明してしまったニーナは、後悔していました。当然、だと思います。分からなかったのも当然だと思うのですが…どうでしょう。彼女はまだ成熟しきっていない、いわば『子供』の立ち位置にいる気がするのです。私たちと同じ、まだまだ勉強をして、世界を知り、人を知らないといけない場所にいるのではと。
そんな彼女が、結果を数字で知っていたとしても実感を伴っていなかった、のだとしても疑問は無いと思うのですよ。あぁいうものは一度使って、痛みを知らないと危険性を知ることは出来ないです。目の当たりにしないと、人間は学習できないと言い変える事も出来るでしょう。
彼女が「心」を取るのか、「化学」を取るのか。これも大切な分かれ目です。

で、ニーナにそれを話したロイドさんが格好良かった気…。
壊れてるって、実感できるのは凄いことだと思いました。

フレイヤを使ってしまったスザク。彼の意思の及ばないところでの事柄であったとしても、彼は『自分の手で引き金を引いた』以上は、決して自分を許しはしないのでしょう。他人に許されることさえ…という心境のような気がしますけど、けど……最後、何か本当に心という大切な箇所が壊れてるような……どうか無事で。

黒の騎士団の話へ…行きましょう。
あそこで『ゼロ』という指揮官を切り捨ててしまうのは、仕方のないことだったのではないかと。彼らは『心で戦ってきた』のだから、行動が心に基づいて行われても何ら不思議はありません。元々、疑問を抱いていた人もいましたから、この結果は来るべき未来だったのでしょう。
にしても、扇さんがあそこまで怒っているのは…少なからず、驚きましたよ。いつも穏和なあの人が…って。

カレンは、騎士団の中で一人だけルルーシュの本当に近付いてる、ような。
ルルーシュも、カレンという理解者に成り得る存在がいると、もっと確信を持って接したら良かったと思うのだけどな…。


そしてそして…ロロ。
うん……本当にゴメンね。君は君なりに一生懸命生きてたんだね……その生き方が歪みすぎてるのが問題だったけれど、誰も『直せ』と言ってくれなかったのだから気づきようもなかったんだよね…………こう考えると、何だか悲しくなります。
命を呈してまで、彼は『兄さん』を助けました。
『お前なんて嫌いだ』とまで言い切った兄を信じて。
やっぱり、彼のしてきたことは間違いだらけだったと、そう思います。シャーリーのこと、ナナリーにしようと考えていたこと。けど、それは『大切な居場所を守るため』の行動でもあったのですよね。
「兄さんには僕だけいればいい」という言葉の裏には、自分以外が兄の傍にいることを半ば恐れるが故の言葉だったのかもと、今ふと思いました。自分から『居場所』を奪う誰かがいることを、彼は恐れていたのではないでしょうか…暖かな居場所、というのを知らなかった彼にとって、それは何をしてでも守るべき物だったと思う。
そんな彼は、自分の命と引き替えにルルーシュを助け出します。
兄さんは嘘付きだから、嫌いって言うのも嘘だよね…という言葉に、そうだ、と肯定を返したルルーシュのあの時の気持ちは、本当にそっちに傾いていたように思います。嫌いというのが嘘で、本当は…という。たとえ『偽物』であっても、支えてくれたのは事実ですから。

最後に『人間』になれて、本当に良かったね…。






…なんか、ロロの事でいっぱい語りました。思ったよりも好きだったらしいです、ロロ。

何て言うか、今回の話を見て思ったのが……全員、戦ってる少年少女達は根は優しいんだろうなって。
嘘つきなルルーシュも、きっと平和に暮らしていたら普通の優しい少年だったんだろう。ロロも普通に育ったら。スザクだってまた昔に戻れたら…とか。
けど、どうしようもなく歪んでしまって、それが上手く上に出てこないんじゃないかと。

にしてもですけど、騎士団の人々が『ゼロ』の『本当』を知ったらどう思うのでしょう。
ゼロが、ルルーシュが、単に妹が平和に暮らせる世界を作りたくて、捨てた父親が許せなくて、ギアスという強大な力に翻弄されて、だからこそギアスを研究していた場所でのあの虐殺が起こって、つまりは友達をとても大切に思う少年だと。
いつか、分かってくれたらいいなとか、思います。