何人がいなくなったのだろう

とんでもないことになりました00。まさか本当に…というのはありませんが、まさかあれほどの被害が……というのはありました。凄く衝撃的でした。

そして。

今回退場してしまった方々に、心の底から冥福を。


続きから感想です。

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エレベーターが倒壊するだろう事は、もう分かっていたことです。
けれど、予測はしていたけれど……ああも簡単に一般市民が死んでしまうなんて思いませんでした。あれじゃあ生き残りもいないんじゃないだろうか……外壁が崩れたせいで路線から外れたトレインが、支えの柱にぶつかって爆発するところが凄く残ってます。
エレベーター倒壊については、カタギリ司令とグッドマンとの反応の差が印象的です。
司令の方は、エレベーターを崩すことに対して僅かだろうと罪悪感は覚えている…ような気がします。司令の甥っ子も、カタギリ司令は罪を全部背負うつもりだと、そう証言してましたから。でも、罪を背負うから何でもしていいわけじゃ無いと思うんだけれど…。
が、グッドマンの方はあまりそんなのが無いなぁって思いました。何も感じてない様子。とても楽しそうにメメントモリを放ってたような。
ちょっとそれが印象的でした。

大変なのはハーキュリーさんもでしたね。まさかこれほどの大惨事になるとは。普通は予測できないから、ある意味これは彼の落ち度ではないと言えるかも知れません。でも、やっぱり、一般人を巻き込んだ時点であらゆる想定は必要だったかも。とは思いますが。
だって、一般の人々があまりにも。おそらくそれが罪だと人は言うのでしょうが、彼らは何も知らないままに平和に浸かって生きてたんです。それが突然に崩れて、ふと気付けば命すら無くなっているという結果なのですから。もっと、何か手段があれば良かったのに。

責任を取って機動ステーションと共に果てようとしているハーキュリーさんにセルゲイさんが言った言葉も、何だか残ってます。きちんと覚えてはいないですが、たしか「死ぬことは償いにはならない。そんな事よりも人命救助を優先して、それから死ね」という感じの。
それを言ってくれてありがとうと思いました。
死んだところで、それで何が変わるわけでもないと思うのです。死んで償って、というのは自己満足であるような気がしてなりません。それよりも、罵られ、蔑まれてでも生き延びて、泥にまみれてでも傷を受けた人々の為に何かをする方が、よっぽど償いにして、罰になると思うのです。
死ぬのは、逃げだと思います。


軌道エレベーターの外装が剥がれ落ち、都市に住む一般人の命が危険にさらされて、そんな状況で全てが一つになった時、ちょっと涙がこぼれるかと思いました。実は。
まだ可能性が残ってるのかなって、そう思えました。今はいくつもの派閥に別れてしまっているけれど、まだ、それが一つに纏まる可能性は残っているのかなと。というか多分、争い合っていた全てが、その時だけだったとしても一つになったことが嬉しかったのだと思います。理由がどうであれ、その時人々が一つになってくれたというのが、とっても嬉しいのですよ。


だからこそ、理解はなくても協力はあって、一つに全てが纏まった後だからこそ、結構悲しかったです。
アンドレイがハーキュリーさんと、セルゲイさんを討ってしまったことが悲しかったです。
ハーキュリーさんは、自身がきっとそういう「裁き」を望んでいただろうからまだ救われる…とも違うけれど、おいておきます。彼の方は、むしろ死んでしまった方が楽だったでしょうから。ある意味、それは救いだったのかもしれません。辛いことにこれ以上、直面せずに済んだのですから。
でも、セルゲイさんの方は。あちらは完全なる勘違い。思いこみなのです。セルゲイさんは反乱分子ではなくて密使。けど、それをアンドレイは聞こうともしないで剣を振るいました。これ……本当のことをアンドレイが知ったらどうなるんでしょう。こちらの方は、誰も幸せになれない流れです。
ふと、アンドレイが反乱分子のせいで軌道エレベーター崩壊と、その影響の辺りの残骸が出来上がったと言っていたけれど、あれってどうなんでしょうか。むしろ、そういった流れにしてしまう全ての情勢のせいじゃないんだろうか。


本当はもっと機体の戦いとか、色々と話したいのですが。今回はやっぱりこういう内容。
リジェネはリボンズが作り出したとか。
トランザムライザーが凄く凄いビームサーベルだったとか。
セルゲイさんは本当に不器用なお父さんだったとか。
最後に「離れなさい」って爆発に巻き込まれないようにアンドレイに配慮してるよとか。
沙慈に「守るために戦え」って言ってたけれど、それはちょっと卑怯なんじゃないだろうかとか。
だってそう言ったら沙慈は断れないからとか。
もっと話したかったのですけど。今回はやはり。





では。最後に。

この話で退場してしまった多くの人々が、安らかに眠れますよう。