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天使と死神二人旅・五日目(続きあり)
~ 今日の天使と死神:【戦闘】ビルの上階を移動中、下の階段からゾンビが! 倒しても倒してもゾンビは登ってくる! 11のダメージ! フォロワーの助けを得られるなら8のダメージ。食糧:-1

~ 五日目 HP・83 食糧・94 持ち物・治療薬
なにあの大群マジ怖い(by死神)

天使「屋上まで逃げ切るぞ。そこで扉を閉めてどうにかする」
死神「どうにかって、どうするんだ!?」
天使「その時考える。今は逃げることに集中するぞ。異議は?」
死神「無しッ!」

・逃走中にデスサイズがゾンビに足つかまれてこけて、その足つかんだゾンビの頭をウイングが思いっきり蹴りつけて救助する、というシーンが思い浮かんだのだけれども、長くなりそうなので割愛。




 もしかしたら、この世界を甘く見ていたのかもしれない。
 階下から迫りくるゾンビの群れの存在を感じながら、全力で階段を駆け上る。
 今までは、そこまでひどいことは起こってこなかった。 確かにやつらが襲ってくることはあったけれど、それはあくまで単体での話であり、今日のように大群で押し寄せるということはなかったはずだ。
 突然本気を出しすぎではないだろうか、これは。
 
 ……まぁ、何にせよ、ここまで事態が切迫している以上、こちらからもどうにかする努力をしなければならないだろう。
 どうするよ、と隣を走るウイングに声をかけようとしたところで、前に出そうとした前足が何かにひきとめられ、止まった。
 そんな事態を想定していなかった頭が体に適切な行動を促せるわけもない。
 体は、勢いを止められず、そのまま前のめりに倒れた。
「……一体何…………っ!?」
 思わずうめきながら視線を背後に向け、凍りつく。
 足首に、腐った手がからみついていた。
 しまった、と後悔するももう遅い。
 ゾンビは、大きく口を開き、こちらの足を……
「……邪魔だ」
 と。
 冷たいその声とともに、ゾンビの頭が弾けた。
 正確に言うと、その頭は蹴り飛ばされたのだ。腐りかけということもあってか、はたまたその蹴りが渾身の力を込めたものだったからなのか、随分とあっさりとその部位は吹き飛んだのである。
 それが誰による行為なのか、なんて、考えるまでもない。
 自分が倒れたのを見て、ウイングはすぐさま行動を起こしていたのだ。
 ゾンビを一体階下に沈めてから、彼は手を差し出した。
「立てるな?」
「……勿論っ」
 頷き、デスサイズはその手を取った。



・そして立ち上がり逃走再開。
・ついつい続きで、思い浮かんだシチュエーション書いちゃったよ編。



~おまけ・屋上まで上がってドア閉めて作戦会議中な二人~

死神「……さて、これからどうする?」
天使「……隣のビルとの距離が近いな」
死神「あー、やっぱそれしかない?」
天使「しばらく待てば、やつらが諦めて帰ると思うか?」
死神「…………ないな、うん」
天使「そういうことだ」
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