時間がない

タイトル通りの状況なので、連載小ネタだけ投下してきます。
本日のリボ感想はまた、落ち着いたときに…。
つづきから小ネタ。いつもより短いです、多分。時間無いので…。



　

　金縛りは直ぐに解けて、軽く頭を振ったスクアーロは静かに剣を構えた。
　目の前の相手は、目撃者なのだ。
　そして、目撃者は消すだけ。


―死に運ぶ者、死を運ぶ者　弐―


「…やっぱそーなっちゃうんだ」

　しかし、相手はと言うとそんな状態に答えた様子も無く、困ったように眉を寄せているだけだった。その手に持つ大鎌は飾りか、と言いたくなるほどに無防備。

　一体コイツは何なんだと、その瞬間スクアーロは疑問に思った。自分でさえギリギリでしか気づけないような気配の消し方をしていた相手が素人であるワケもないのだが、この隙だらけの様子ではそれも説得力が怪しい。

「……テメェは何だ」
「ん？オレ？」

　思わず問いかけると、状況が分かっているのか分からないくらいあっさりと、微妙に明るささえ纏った様子で開いては微笑んだ。


「オレはね、死神だよ」